猫と暮らしと

4匹の猫とのんびり暮らし

断捨離の言葉の意味と、過去への執着と未来への不安

以前の記事で、気に入っていた柔軟剤が廃盤になり、次を探しているうちにたくさん溜まってしまったことを書きました。

 

何度も繰り返し読んでいるこんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」ですが、改めてまた読み返してみました。
衣類や本などは順調に整理できていたけれど、日用品のストックでつまづいてしまった私は、なにかヒントがあるのではないかと思ったのです。


最終章に、「過去に対する執着」と「未来に対する不安」について書かれていました。
まさにこれなのではないかと思いました。
どちらかが強いタイプの方と、両方のタイプの方がいらっしゃるとのことでしたが、私は両方が当てはまると思いました。
「陽だまりの香りがよかった」「あれじゃなきゃダメだったのに」と過去に執着しながら、「この商品が好きだけどまた廃盤になって困るかもしれないから多めに買っておこう」と未来への不安が強くたくさんの種類の商品を買い集めてしまっています。

過去や未来への不安にとらわれて自分に必要なものが見えなくなり、どんどん不要なものを増やしてしまっている状態なので、ひとつひとつの物に向き合い減らしていきましょうというような内容が本には書かれていました。

見ぬふりをしたいけれど、どれも私が自分で買ったものです。
無駄なお金を使ったこと、不安だった自分、こんなにもスペースを取っていた現実。
品物に向き合うということは自分にも向き合うことになります。
無感情に捨てるようなことをしてはいけないとこんまりさんは書かれていますが、それをしてしまうときっとこれからも同じことを繰り返してしまう危険があるからなのかもしれません。
どっぷり反省し、そうしてしまった自分を分析し、残すものを決めていかなければなりません。

こんまりさんは「片づけ」と書かれていますが、よく「断捨離」という言葉も見聞きし私自身も使っているその言葉の意味も考えてみました。
捨てた時に「断捨離した」などと言いますが、整理し捨てることを断捨離と言うわけではないようです。

断・・入ってくる不要なものを断つ
捨・・不要なものを捨てる
離・・ものへの執着から離れる

入ってくる不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から解放され快適な人生を手に入れようとすること とあります。

私はまず、「離」をしなければならないのではないかと考えました。
「陽だまりの香り」への執着から始まり、必要な時にもうそのものが手に入らなくなるのではないかと未来に対する不安感からどんどんとここまでストックを増やしたその変に凝り固まったこだわりを捨てなければなりません。
もう無いものは無い。必要な時にはきっと必要なものはその時なりに手に入る。それを繰り返し自分に言い聞かせるようにしています。
1年分以上も在庫のある洗剤類をいつも通りのペースで使いながら、使い切るまでのその期間を買い物の仕方や考え方をしっかり見つめて変えていく「離」について考える時間にしたらどうかと考えました。

そして、これ以上増やさないよう「断」ち、家にいれるものをよくよく見極めることも同時に進めていきたいと思っています。
洗面台の下の収納にぎっしりと押し込まれたたくさんの洗剤と、さらにそこに入りきれず別の場所にも洗剤類が置いてありますが、もし私になにかあってしろさんが代わりに洗濯をするとしたら、一体どれを使ったらいいのかきっと全くわからないと思います。
たったふたりしかいないのだから、見ればすぐにわかるくらいにはしておきたいです。

「捨」に向けた行動は、やろうと思えば寄付や売る捨てる譲渡するなど割と短期間で結論が出ますが、きっとここまで溜め込んだ私にとっては心を整理する意味でも自分の入れたものをひとつひとつ使う時間を掛けることが、反省とこれからの自分につながるのではないかと考えています。

1本づつ、大事に。
これじゃなきゃとか、不安な感情を持っていた自分と向き合うように1本づつ手に取りながら、ゆっくり大事に使っていこう。
1本使い終わるごとにひとつ不安を降ろせるような気がしています。

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