猫と暮らしと

4匹の猫とのんびり暮らし

まぁちゃん、ごめん

しろさんの布団で仰向けになって寝ているびっけの手をずっと握っていたら陽が落ちてきて、薄暗くなってきた午後7時、障子から薄青い光がわずかにさしていました。
まぁちゃんを送った日の朝、午前五時のあの青白い光ととてもよく似ていました。

びっけを撫でながら、あの日もまぁちゃんをずっと撫でていたことを思い出しました。
目を見開きながら口で息をしていたまぁちゃん。
もう逝くんだ・・と悟った私は、ただ呼吸を楽にさせてやりたくて、撫でることしか出来なくて。
まぁちゃんの気が楽になればと外を見せたり、今思えばなんの役にも立たないことをしていました。

そんなことで頭がいっぱいだった私は、眠っていたしろさんを起こすなんてことにまで全く考えが及ばず、まぁちゃんの前では何でもないふりをしながら心も頭の中もパニック状態のまま、ただ抱いてうろうろするばかりでした。

私は2年もの間家を留守にしていたんだから、一緒に暮らしていたしろさんとまぁちゃんとの結びつきだってとても強かったはずなのに、どうしてその時起こしてまぁちゃんを抱いてもらわなかったんだろう。
きっとまぁちゃんはしろさんに抱いてほしかったじゃないかと、そればかりを今思っています。

まぁちゃん、ごめんね。
しろさんに抱っこしてもらいたかったよね。
たくさん撫でてもらいたかったよね。
がんばったんだもんね。
本当にごめん。

薄暗い青白い光はあの時のまぁちゃんを思い出させます。
取り返しのつかない、申し訳ないことをしました。
まぁちゃんもしろさんのこと好きだったのにね。ごめんね。