猫と暮らしと

4匹の猫とのんびり暮らし

まぁちゃんただいま

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随分前にアート・ファニチャー・ギャラリーさんで作っていただいたこねこ椅子
あまりのかわいさに一目ぼれして、当時目黒にあったお店に注文したもの。
帰宅したけれど置き場所に困って、とりあえずこの上に遺骨とお花を飾りました。
まぁちゃんがいつもなぜかわざわざ必ず下をくぐって通り道にしていたお気に入りの椅子。

今日の旅立ちをお願いしたのは動物病院で紹介していただいたところで、とってもよかったです。
きれいにまぁちゃんを箱に寝かせて連れて行きましたが実はちょっと狭くてぴちぴちで、行ったら紙製の棺を用意してくださったのでお花と一緒に移しました。
やや広くなって、まぁちゃんは身体を伸ばせました。

まさかあるとは思わなかったのが読経。お寺の住職さんが館長としてやってるので、住職さんがお経をあげてくださいました。
動物や子供、そういう弱い立場の者が頼るのがお地蔵さんで、馴染み深くよく見かけるのはそのためだとのことでした。
ほんわかしたお顔のお地蔵さんをご本尊に動物たちが旅立っていく、そういう所でした。

まぁちゃんを乗せた石台がレール路を押されて中へ入り扉が閉まるまで、ひとりでどこかへ行かせた事など無かったから強烈な不安感が押し寄せました。
扉が閉まった音…。
点火しますの言葉でボンッという音がした瞬間、心臓を打ち抜かれたような感覚と衝撃。バンッと自分の中にまぁちゃんが入ってきたような感覚がしました。
その感覚のおかげで火葬中も、骨になって出てきたまぁちゃんを迎えた時も、骨を拾う時も、泣く事なくつとめることが出来ました。

遺骨を拾っている時、「あとの細かい分は合同墓地に」と言われたけれど、細かいものまでひたすらに拾い続けました。
まぁちゃんの遺骨を一粒も残さない気迫で、爪も、指先の骨も。
目を皿のようにして熱い石の上を接近しながら拾っていたので服が焦げちゃいました。
最後に粉になった分は刷毛で取ってもらい、骨壺に入れてもらいました。

ただ、やっぱりまぁちゃんだ!と思ったのは、なぜかドライフードはそのまま残っていたこと。
形はそのままで変色したものが骨になったまぁちゃんと一緒に返ってきました。
マドレーヌはすっかりなくなっていたので、どうやら持って行ったようです。