猫と暮らしと

4匹の猫とのんびり暮らし

まぁちゃんの澄んだ瞳

2週間ぶりにまぁちゃんに会いました。
澄んだ瞳で見上げるまぁちゃんにショックを受けました。
よろけながらもまだなんとか歩いていたその前足は、猫が普通に歩いている状態ではなく、人間で言えば膝で歩いているような状態です。

本来なら筋肉で張った後ろ足の太もも部分はやせ細っています。
見ただけですぐにわかる骨ばった背中は、撫でると背骨のひとつひとつがよくわかります。お腹もえぐれたようにへこんでいます。
真上から見たらとにかく細く、抱いても重さを感じません。
子猫ほどでしょうか。

私はなんて愚かな人間なんだろうと、今まぁちゃんの横で痛感しています。
自分のエゴ、自立したいだなんて、そんなことはどうでもいいことでした。
今横にいるこの子は半生を共にしてきた大切な命綱だったのに。
私とふたりで生死を共にしようと約束した子なのに、自分のエゴでこんなにも…

まぁちゃんの痴呆と難聴が始まったのは2年前の夏、退院してからでした。
私はしろさんと離れ、この住環境からも離れることを決めました。
それから今までの間にまぁちゃんはここまで老化が進んでしまいました。
一緒に住んでいたら痴呆は起きなかったかもしれません。
耳が完全に聞こえなくなることも。少なくとも進行は遅れたかもしれません。
朝から夜までずっとひとりで留守番してるのと、誰か人がいるのとは違うはずです。
そんな私をきらきらした目で迎えてくれました。
よろよろとそばまで来てくれました。

私は愚かです。こんなにまでにしたのは私のせいです。
つらそうな身体… どうか楽にしてあげたい。足に筋肉つけてあげたい。
この歳でも内蔵の病気はないのに、なんとか助けたい。
ごめんね、まぁちゃん。
老化していくまぁちゃんを、ひとり不安を抱えながら看ていてくれたしろさん、ごめんね。